ワキガ治療(ミラドライ)を受けてきた①

そう、私はワキガだ。自称じゃなくて本物のワキガだ。こいつは恐らく中学生くらいから頭角を現してきていた。父が臭いので遺伝だろうが、姉が二人いる中で私だけ臭い。

中学高校はずっとスポーツをしていたからか(母曰く)シャキッとした鉛筆系。その後専門学校に進学し、バイトやお酒に明け暮れどんどん熟成されていき、現在はスパイス系。特に生理中はかなり濃厚なスパイスの香りを全身から吹き出しているところ。実際、この臭いについてはむちゃくちゃ悩んだ人生だった。

学生時代、やたら距離の女子が一人はいるだろうが、突然抱きつかれたときはくるみ割り人形の兵隊並みにピシッと脇を閉めた。第一志望の高校に合格したあの日、ホームランを打ったあの日、初めてメンズと急接近したあの日、思い出のすべてに兵隊スタイルの自分がいる。当時は全然効かない制汗剤スプレーが多い中、GATSBYと出会ったときの感動は忘れられない。

それと同時に多汗症でもあった私は、夏の体育授業の後は下着も全てびしょ濡れなのでいつもこっそり職員用トイレに入り全部脱いで、全身を拭いて、新しい下着に取り替えたり、社会人になっても通勤で汗が出るのでTシャツで出勤したらまず会社のトイレでオフィス服に着替えたりしていた。

基本的にかなり気を付けて生きていたので自分からカミングアウトすると大半の人には驚かれる、それでも少し気を抜いたときは指摘されてしまうこともあったり、思い返せば涙なくして語れぬワキガ談なのでここまでにしておく。

臭いで悩んでいる人は、ワキガ治療の前にまず脱毛を考えるだろう、それで私も22歳くらいのころ、医療脱毛してみた。少し軽減されたかと思ったが、そうでもなかった。ワキガの人には意味がないらしい。

2024年のお正月、私は関東の海の近くにある姉の家で過ごしていた。姪っ子、甥っ子が走り回るリビングで今年の私はなんだか全てにおいてやる気にみなぎっていた。行きたいところにいこう、やりたいことをやろう、30歳にして夢と希望にあふれた若者のような気持ちがふつふつと湧いていた。さて、どこから手を付けたものかと、考えていたところ、そうだ、ワキガを治そう。1歳半の甥っ子の首のにおいをスーハーしていたらピンときた。

以前5回くらい施術したのだがなかなかしぶといVIOの脱毛も候補に上がったが、姉曰く脱毛しても妊娠出産でまた生えてくるらしい(ソースは無し)、それならと脱毛は後回しになった。姉もイケイケGOGOだったのと、幸い今の仕事は事務なのでダウンタイムも余裕なんじゃないか?と俄然勢い付いた。

そして大阪に帰った私はさっそくクリニックを調べはじめた。つづく。

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